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第一章:マーケティングのとらえかた
第1節:マーティングとはどういう意味か
マーケティングという用語は、日本生産性本部が昭和30年にアメリカから導入したものです。
爾来、半世紀になりますが、未だに、マーケティングという用語を市場調査のことを指す人もいれば、
セリング(販売)のことと、とらえている人もいます。
そもそも、マーケティングという用語は、marketにingを付けたものですので、直訳しますと・・
市場で売買するとか、市場に適応するとでも訳するのでしょうか。漠然としてよく分かりません。
アメリカ・マーケティング協会の定義では、「他人と組織の目的を満足させる交換を創造するためにアイディア、
財、サービスの概念領域、価格、プロモーション、流通を計画・実施する過程である」とあります。
マーケティングが、単なる市場調査や販売よりも広い概念であることは分かりますが、それでも、まだ、
十分には理解できません。
そこで、マーケティングの第一人者であるフィリップ・コトラーの定義を引用してみましょう。
「マーケティングとは、交換過程を通じて、ニーズとウオンツを満たすことを意図した人間活動である」としています。
これなら、単純明解ですね。
コトラーのいうマーケティングとは、「企業にとっては、商品やサービスをより多く、より効率的に売るための戦略であり、
同時に顧客に「満足」を買ってもらうための戦略をマーケティングという」ということができるでしょう。

第2節:マーケティングとは売れる「しくみ」つくりのこと
ところで、経営学の神様、ピーター・ドラッガーは、マーケティングのことを、こう言っています。
「マーケティングの究極の目的は、セリングを不必要とすることである」と・・・とはいえ、
現在のマーケティングは、ドラッガーがいう、その究極目的を達成していると言えるのでしょうか?
ドラッガーの言いたいことは、要するに、マーケティングの高度化と戦略化を意味しているのであって、
いかにして、販売のウエイトを軽くするかということではないかと思うのです。
ドラッガーはこうも言っています。「セリングの究極目的は不必要なものを売ることである」・・と、
これを聞くだけでも、セリングとは大変なことなのだな・・と思いますが、いずれにしても、経済が発展し、
競合が激化している今日においてセリングだけでは企業は生き残れません。
ドラッガーがいうようにセールス機能の高度化には戦略化、すなわち、売れるしくみつくり、そのシステム化の
構築が競争を生き抜く道と言うことができましょう。
ちなみに、戦略とは何でしょう
19世紀のプロシア軍参謀カール・フォン・クラウゼヴィッツの定義が有名です。
1832年の初版の「戦争論」によれば、
「戦術とは、戦闘における戦闘力の使用に関する規範である」
「戦略とは、戦争の目的を達成する為の戦闘の使用に関する規範である」
と書かれています。要するに、規範(従うべき拠り所)を策定するための周到な計画、準備、実行することが
戦略であると理解されます。
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